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超音波検査室は、年間約3000件の検査を行っていますが、その内容は腹部領域(消化器)をはじめ乳腺・甲状腺(体表臓器)、泌尿器領域と幅広いものとなっています。
超音波は、反射エコーの強さの変化を輝度変換して臓器の形状や大きさを断層像としてモニター上に描出します。
人体には、無害・無侵襲で何回も繰り返し検査することができ安心して検査が受けられます。
検査の内容は臓器の性状、病変部位および質的診断に有用です。また、脂肪肝、肝硬変などのび慢性疾患、胆石症、膵炎、急性虫垂炎などの急性腹症の検査、また、胆嚢炎、閉塞性黄疸に対しての超音波映像下穿刺によるドレナージ術および肝生検、エタノール硬化療法(PEIT)などの治療・処置も行っています。
最新の検査としては、超音波診断装置の技術の進歩によりカラードップラーおよびパワードプラーティツシュハーモニックイメージング法が開発され細部血管を捉えることができ鮮明な画像を得ることができるようになりました。さたに超音波造影剤の開発により造影剤(レボビスト)を静脈内に注入して肝臓などの腫瘍の血流染影を評価して鑑別診断もできるようになりました。
また、肝動脈塞栓術(TAE)治療後の血管相の濃染の有無を知り治療の効果判定にも優れた検査法です。
平成16年4月より医療画像ファイリングシステムが導入されました。これにより画像を電子的に保管して、必要に応じて各科診療室や病棟などの端末のモニターから画像を参照できるようになりました。
内視鏡検査室は、年間約2000件の検査を行っていますが、その内容は上部消化管(食道、胃、十二指腸)をはじめ大腸、気管支など幅広いものとなっています。
内視鏡検査では、胃・大腸・気管支などの消化管・呼吸気管内部を直接的に観察する事ができ、必要に応じて粘膜の採取により病理診断や細菌培養などの検査を行うことができます。
また検査に留まらずポリープの切除や出血部位の止血、胆管結石の除去などの治療も行うことができます。
経口内視鏡は画質が鮮明でさまざまな処置に対応できます。検査時間も経鼻内視鏡より比較的短くなります。
経鼻内視鏡は挿入時の苦痛が少なく、検査中も会話ができます。粘膜の採取により病理診断、細菌培養は行えますが、複雑な処置は対応できません。経口に比べて検査時間が長くなります。
※患者様の症状や服薬の状況により経鼻内視鏡は受けられない場合があります。
食道、胃、十二指腸、大腸等を検査します。
気管支を検査します。
口から食事を摂る事が困難になった場合に、おなかから胃に通じる小さな穴を開けて細い管を挿入し、胃に直接栄養を入れることができます。
胃潰瘍などで出血がある場合に止血用クリップなどを用いて止血します。
胃や大腸のポリープを電気で焼いて切除します。
総胆管結石がある場合に胆道を拡張して結石を排出します。
総胆管結石が大きい場合は胆道を拡張し、結石を砕いて排出します。
総胆管結石や腫瘤等で胆管が詰まった場合にステント(細い管)を挿入して胆汁を排出します。